人と音色MAGAZINE
【年末ブログ】2023年の活動を振り返り。

【年末ブログ】2023年の活動を振り返り。

2023年みなさま今年もおつかれ様でした!今年も残すところあと1日ですね。
毎年一年の最後の日に書いているこの年末ブログで、私たち自身の活動を「そんなこともあったねぇ」などとつぶやきながら振り返っていきたいと思います。

人と音色にとっての2023年は、子どもたちを取り巻く社会を一緒によくしていきたいという仲間に出会えた一年でした。
「ちがいに、耳を傾ける。」という言葉の意味を私たち自身少しずつ解釈を広げ、イベントにしてみたり、ワークショップを作ってみたりと「ちがいのもつ魅力や可能性」に色んな角度から向き合ってプロジェクトを立ち上げました。またそれぞれのプロジェクトを自分たちだけで完遂するのではなく、組織を超えた共創プロジェクトにすることにもチャレンジ。共通のテーマを探し、お互いの力が発揮されるようにプロジェクトからデザインするプロセスは難しさがありながらも、同じ目標にむかって深く深く協力できる組織やメンバーと出会えました。

1つ1つの取り組みを振り返るたびに、いろんなメンバーや応援してくれた方の顔が浮かびます。よければ今年の取り組み一覧をご覧ください!

2023年のトピックス一覧

ツナガリMusic Lab.や音楽フェス

ツナガリMusic Lab. 東京目黒教室を開校(5月)

今年の春、発達特性のある子どもたちの音楽教室『ツナガリMusic Lab. 』の新教室を、東京目黒エリアにオープンしました。東京エリアでは練馬区桜台エリアに続き、2校目の教室です。
この教室の実現は、学生時代からの友人が代表をつとめるYurica Music Schoolから声を掛けてもらったことがきっかけ。新しい街での教室開校という緊張感のある挑戦を、15年以上の付き合いとなる友人と共に進めていけることをとても嬉しく心強く感じております。お互いの良さを出し合って、すてきな教室を目指して活動しています。
https://hitoto-neiro.jp/services/meguro_open/

ツナガリMusic Lab. に多田有希先生&福田佳寿美先生がジョイン

ふたりの先生が仲間になってくれたのも今年でしたね。
有希先生は昭和音楽大学短期大学部音楽科声楽コース卒業後、リトミック講師、保育園での音楽講師経験を経て2023年よりツナガリMUSIC LAB.のメンバーに!東京にある2教室を中心に音楽レッスンや、イベント企画、SNS発信などいろんなところで、丁寧にパワフルに、力を発揮してくれる頼もしく、楽しい先生です。
福田先生は公認心理師として、音楽療法の経験も豊富。療育、親子リトミック、学習塾、行政の子育て支援など、多様な場面で子どもたちと共に楽しみ、共に喜びながら、かかわってくださる熱心な先生です!

ツナガリコンサート2023(5月・神戸)

昨年につづき、今回で5回目となるツナガリコンサートを開催!垂水教室と夙川教室、神戸北野教室から合計28人の生徒さんによる個人発表と有志で結成された「ツナガリこどもバンド」が出演し、120名近くのお客様が来場されました。
「早くステージにあがって自分の音楽を届けたい」と、ウズウズしているお子さんがいたり。昨年はとっても緊張していた生徒さんも、今年は落ち着いて本番を待っていたり。また、ドキドキしている生徒さんやご家族を会場全体で温かく見守り、応援する一体感が心地よい空間。練習やステージを重ねて、成長し続けてきた子どもたちのさまざまなドラマが見られた一日でした。 https://hitoto-neiro.jp/event/concert2023/

ツナガリクリスマスコンサート2023(12月・東京)

今年は初めて東京の教室(桜台&目黒)の発表会「クリスマスコンサート2023」を開催。桜台教室・目黒教室から合計 8 名の生徒さんが出演されました。 初めての発表会ということで生徒さんたちの表情には緊張が見られ講師もドキドキでしたが、 『自分を認め る・認め合う』 をテーマに子どもたちの挑戦を称え、 会場全体で成長を喜びました。 アットホームで心温まる 発表会でした。

ひときわ音楽祭2023(10月)

今年もいろんなドラマが生まれた『ひときわ音楽祭2023』も本当に素晴らしい一日でした。
この音楽フェスは、障害の有無に関わらず、好きなこと、得意なこと、身体的特性もひっくるめた一人ひとりの”ひときわ”のちがいが響き合う野外音楽フェス。2年目の開催となる今年、「ひときわ」に共感してくださったのが、若者カルチャーのメッカ・アメリカ村の商業施設 心斎橋BIGSTEP(ビッグステップ)との共催で実現しました!

今年も、さまざまな”ひときわ”の魅力が溢れるステージや、ステージと客席など様々な境目がなくなってしまう特別な空間に何度も目頭が熱くなりました。特に、印象的であったのは『言葉にできない体験だった』、『言っていたことの本当の意味が体験してやっと分かった!』というような感想を沢山いただいたこと。なんと嬉しいことだろう、と感じます。まさにそんな、言葉ではなかなか伝わらないメッセージを届けたいと思って立ち上げた音楽祭だったので本当に感無量でした!

初のインターン生が大活躍してくれました(8月〜10月)

関西学院大学の心理学科から、ふたりの学生さんがインターンとして関わってくれました!ツナガリMusic Lab. のレッスンに同席してレッスンの分析レポートを書いたり、ひときわ音楽祭では企画から主力メンバーとして活躍してくれました。応用行動分析をゼミで学んでいる彼女たちのレッスン分析は、視点が鋭く、講師の先生たちも毎回レポートを楽しみにしていました!短くても濃厚な関わりをありがとう!いつでも遊びにきてください!(またインターン生もこれからも募集していきます!)

Webサイトリニューアル&紹介映像が完成(10月)

2017年に創業してから実は紹介映像がずっと作れずにいたんです。でも今年は、株式会社枠さんが映像制作をすごく丁寧に力を貸してくださりました。子どもたちの日常のレッスンや、発表会やひときわ音楽祭などのステージ、そして先生方や親御さんへのインタビューなど、さまざまなシーンを丁寧に取材していただきました!教室や子どもたちのよさが伝わり、「レッスンをやってみたい!」「かかわってみたい!」など、一歩を踏み出すきっかけとなっていったら嬉しいです。
同時に、ツナガリMusic Lab.のWebサイトもリニューアル!等身大の楽しさ、光る汗が伝わるサイトとなりました。(2017年に、崇史さんが素人ながらデジタルハリウッドに通いながら一生懸命つくってくれたサイトもこれで役目を終えました。ありがとうございました^^)

【ツナガリ交流イベント】BBQ大会(神戸)&秋の音楽会(東京)

今年は生徒さん同士の交流イベントも復活!BBQは垂水教室の近くの須磨海岸。ツナガリMusic Lab.に通う生徒さんや、ツナガリの音楽講師、インターンの学生さんなどをご招待し、みんなでBBQを開催しました!長年通われている生徒さんも、最近入会された方も、普段の音楽レッスンとはちがった一面が見られ、新鮮で楽しい時間でした。秋の音楽会では、秋をテーマにした合奏や打楽器体験、オリジナル楽器工作などを行いました。当日はたくさんの子どもたちやご家族の方々にお越しいただき、笑顔溢れる楽しいひとときとなりました。

“ちがいに耳を傾ける”体験ワークショップ

渋谷の音で音楽をつくる(4月)

渋谷の街中で好きな音をあつめ、音楽をつくるワークショップを開催しました!子どもたちはiPadを片手に、会場である渋谷フレンズ本町を飛びだし、街の音を思い思いに収録。靴音、声、犬、コインランドリーの扉、風の音などそれぞれの視点で街を切り取り、その音を組み合わせて音楽をつくりました。音のサプリングや作曲体験を通じて、自分らしい表現を見つけたり、視点や感性のちがいに気づき、『ちがうって面白い』を体感することを目指した企画です。

ちなみに、2022年に東京を拠点をもってから、一番はじめに取り組んでみたコラボレーションが「渋谷の音で音楽をつくる」ワークショップ開発でした。株式会社ディレクションズとDJアボカズヒロさんと3者で、どんな体験がいいか何度も打ち合わせとテストを重ねて、今年開催できた思い出深いイベントです!https://hitoto-neiro.jp/services/shibuya_oto/

学びの枠組みからデザインするニコニコガッコウ(6月・7月)

5月5日の「子どもの日」に、学びの枠組みからデザインする “学校じゃない”子ども教育プログラム『にこにこガッコウ』を設立しました!『にこにこガッコウ』では、社会で活躍する方々を先生としてお迎えして、デザイン思考やアート思考など、様々な思考プロセスを軸に、おとなとこどもが一緒に学べる体験学習を展開。こどもが学ぶ姿を見ながら、せんせいもおとなもにこにこして学び、成長できるような体験型の授業を作っています。

この取り組みは、人と音色、ADDReC株式会社、ノウ株式会社、デザインスタジオ「knots creative」の4社共同で立ち上げた共創プロジェクトです。
https://hitoto-neiro.jp/services/niconico-gaccou/

音楽を食べて体感する実験イベント『味覚音楽』(11月)

音楽を「耳で聴く」だけでなく「見る」「さわる」「感じる」など、全身で音楽空間を体感し、そのときの感情を料理(味覚)で再表現する実験イベント『味覚音楽』。参加者それぞれの多様な認知や思考、異なる感覚の面白さや、ちがいのもつ可能性に気づくことができるインクルーシブな体験として企画しました。音楽をレシピに変えるという特殊な体験の中で、様々な場面で「ちがい」に気づき、発揮しあえるシーンが生まれていました。それぞれが何を感じたのか伝えよう / 受け取ろうとするエネルギーがすごく満ちていた時間になったと思います。今後もこのような実験と検証を繰り返して、インクルーシブな場を生み出すノウハウを探求していきたいと思います。

敬老の日ワークショップ(9月)

敬老の日に坂戸にあるデイサービスmoiを運営する3’s peaceと、音楽を起点に交流が生まれる空間『Music Park(仮称)』をつくるプロジェクトを立ち上げました。その新プロジェクトに向けたキックオフ会議として、施設に訪問し利用者さんとの対話&スタッフワークショップを開催しました!利用されているお年寄りもスタッフの方々も、お互いを尊敬し応援しあうステキな関係。利用者さんが社長のことを褒めているのを聞いて、何故かわたしたちがうるっときてしまいました。

このプロジェクトは来年がまさに本番!頼もしいプロボノメンバーとの出会いもあり、しっかり向き合ってますよ。プロジェクト詳細はコチラをご参照!

オリジナルゆる楽器「電車ベース」

“たったひとりのための”楽器開発プロジェクト「電車ベース」お披露目(6月)

1年かけて開発を行ったオリジナルゆる楽器「電車ベース」がお披露目されたのも今年でした!この楽器は、人と音色、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントとが共同で、ある自閉スペクトラム症の小学生の男の子をターゲットとして、たったひとりのための電子楽器開発プロジェクトです。
1年のレッスンを通して、彼がどんな形の楽器なら関心をもって意欲的に取り組めるのかを研究し、モック制作と実証とを繰り返して開発したオリジナル楽器です!

ひときわ音楽祭の大舞台で、電車ベースの演奏を披露できました!

メディア掲載・登壇

●神戸新聞(2023/6/14 近畿全域で放送)

神戸新聞夕刊にて、ツナガリMusic Lab.の取材記事が掲載。実際にレッスンにご見学にいらして丁寧に取材いただいた記事です。https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202306/0016473440.shtml

●PriPriパレット10-11月号

発達支援の定期誌「PriPriパレット」10-11月号にて、ツナガリMusic Lab.のレッスンをご紹介いただきました!【感性きらり!】のページに、東京目黒教室に通う生徒さんの様子が掲載されています。

●小学館「HugKum(はぐくむ)」

小学館の乳幼児~小学生のパパママ向け子育てサイト「HugKum(はぐくむ)」に、ツナガリMusic Lab.の教室について取材いただきました。レッスンで大切にしている様々なアイデアを、丁寧に記事にしていただきました。 https://hugkum.sho.jp/494667

●LIVES TOKYO 2023(登壇・9月)

NPO法人ハンズオン東京が主催のダイバーシティ・インクルージョンをビジョンに掲げる「LIVES TOKYO」に登壇。NPO法人SilentVoiceとの共同プロジェクト『響感覚プロジェクト』の掲げるテーマや取り組みをご紹介させていただくと共に、DIVERzのみなさんとステージパフォーマンスを行いました。

●Design シンポジウム2023(登壇・10月)

様々な分野の研究者、設計者、デザイナー、技術者、学生などがDesignを共通の鍵に、分野横断的な議論が行われるDesign シンポジウム2023にて、ゆる楽器「電車ベース」を共同開発した、ソニー・ミュージックエンタテインメント、人と音色、フェリス女学院中西研究室の3者で、そのデザイン手法について講演しました。 https://d-sym.jp/2023/

さいごに

今年も大変お世話になりました。
いろいろ書いているうちに、本当にいろんな方々に支えられて駆け抜けた一年だったと実感しました。

来年はどんな年になるでしょうか!
みなさんと一緒に楽しい挑戦をしていける、活気ある一年にしていけたらと思っています。2024年もみなさんにとって、良い年になりますように。来年もよろしくお願いいたします。

人と音色 一同

CONTACT

⼈と⾳⾊に関⼼をもっていただけた⽅は
お気軽にお問い合わせください。

個⼈のお客様

  • 体験レッスン
  • 発達相談
  • 勉強会や講座へのご参加

法⼈のお客様

  • 提携教室のご相談
  • 協業のご相談
  • 教育プログラム開発