どうして漢字はむずかしい?漢字ぎらいな発達障害のあるお子さんへオススメな教材紹介!
目次
親御さんからの漢字についてのご相談
先日、教室の親御様からこんなメールをいただきました。
そんな時に気軽に頼っていただけることは嬉しいものです。腕がなりますね!
実は、漢字学習についてはよくご相談をいただきます。
「ノートにびっしりと同じ漢字を書いてやっと覚えられたと思ったら、次の日には忘れてしまった」とか「一生懸命に宿題したのに学校に持っていったら、先生にいっぱい赤ペンを入れられて親子で落ち込んでしまった」なんてお話も。
今日のブログでは、私が特別支援学校の教員時代に「使ってみてよかった!」と感じたものを中心にオススメの漢字学習教材をご紹介していきたいと思います!!
そもそもどうして漢字は難しい?
ところでみなさんは「どうして「漢字」が書けるんだろう」と考えたことはありますか?
「漢字が書ける状態」を改めて紐解いていくと、
- 「形」の違いわかる
- 「音の読み方」がわかる
- 漢字の「意味」がわかる
普段何気なく使っている漢字ですが、実は様々な脳の機能をつかって漢字を認識したり、覚えたり、扱ったりしてることがわかるとおもいます。
漢字が苦手なお子さんは、単純に意欲や練習の量が足りないとこいうこと以外にも、何か認知の課題が関係していることがあります。どこにつまづいているのかは、お子さんによってさまざまなのです。
だから漢字を学習する際には、課題をみつけてから勉強するのがおすすめです!そして勉強法も楽しくてやりたくなるような方法、仕組みを一緒に見つけてあげるのが大切なのです!
学習のポイント
①どこに原因があるのかを探る
②本人が「やりたい、楽しい」と思えるような学び方を見つける
③本人が「できた」と成果を感じられる仕組み
おすすめ漢字学習教材
ではオススメの教材を紹介していきます。まずは①の原因をみつけるための教材から。
①原因をみつける教材
『漢字の基礎を育てる形・音・意味ワークシート1 空間認知 編 』
4冊に渡って、シリーズ化されているワークシート形式の教材です。初見では「あれ?これ漢字の教材?」と不思議に思われるかもしれませんが、1冊目の「空間認知編」では、形を捉えるために大切な空間認知力を高める点つなぎや、形を記憶する図形模写の課題が入っています。漢字の苦手意識が強いお子さんも、スモールステップで課題に合った学びができるという点で素晴らしい教材だと思います。 まずは、サポートする大人がどこでつまずいているのか把握することが大切です。こちらはAmazonのサイトで試し読みができるので、今のお子さんの困り感と照らし合わせて選択するのがオススメです(^^)
『読み書きが苦手な子どもへの〈漢字〉支援ワーク 1~3年編』
こちらの教材も、理解レベルに合わせて学習を進めていくことができます。漢字の特徴を踏まえて考えられた、珍しいタイプの漢字学習支援ワークです。「漢字の足し算」などのユニークな発想が面白く、私が教員時代に担当していた生徒も、これが1番食いつきがよかったです。
②やりたいと思える楽しい教材
『小学全漢字おぼえるカード』
②本人が「やりたい、楽しい」と思えるような学び方を見つけるというところで、おすすめの教材はこちらです。聴覚記憶の手法を活かして、じゅもんのように唱えるだけで小学全漢字の書き方が覚えられるカード教材です。子どもたちが「面白い!」と思えるようなクスッと笑っちゃうユニークな言葉とイラストがいっぱい。
たとえば、「貝」という漢字。
「目とハがあるよ 貝だけど」という言葉とともに目と歯がある「貝」のイラストが・・・。
『下村式となえて書く漢字ドリル 漢字練習ノート』
こちらも同じく「となえて書く」教材です。こちらはノートになっているので、そのまま書く練習ができます◎
③「できた」と成果を感じる教材
本人が「できた」と成果を感じられることもとても大切です!お子さんの中には、黙々とワークに取り組むことが苦手なお子さんもいるかと思います。成果を見えやすくする工夫はポイントカードを使用する等、いろいろありますが、例えば、こういったカードを使用することもおすすめです。
『意味からおぼえる漢字イラストカード1年生 (特別支援教育のカード教材)』
こちらは、漢字の形・読み方・意味をうまく関連づけることが難しいお子さん向けに、イラストとゲーム形式で習得できるカードの教材です。イラストが分かりやすく、言葉がイメージとして記憶に残りやすい教材です◎
カード教材のよい点としては、覚えたもの・覚えていないものと分けていくと、「え!こんなに覚えたの?」と目に見えて進んでいることが分かったり、「もう少しでおわる(頑張ろう)」といったやる気が感じられたりするという点でモチベーションに繫がりやすくなることです。
まとめ
オンライン学習に普及が急速に広まり、これからはますます一人ひとりに合った「学び方」が求められていくと思います。私たちツナガリのレッスンも今、「これが本当にベストなやり方なの?」と本質を問われているように思います。
大事なのは、「学び方」次第で、「キライ」にも「スキ」にもなるということ。
一人一人のつまずきをしっかり理解して、楽しみながら「できた」の喜びを感じられる場面を増やしていけるように、今できることをコツコツとやっていきたいと思います。
もし、お家での練習や家庭学習に行き詰まったときには、お気軽にご相談ください(^^)